【隔週刊】「天然の日傘!街の樹木や街路樹。樹木の倒木問題」「三鷹市を動かした!街路樹剪定に、適切な樹形を考慮してと伝達されることに」他 2025/5/5

小学生にも知ってほしい シリーズ
「まちの木」について
■天然の日傘!街の樹木や街路樹

樹木は地面の上と地面の下の根は、相関関係にあり、上の枝を切られると、下の根も弱るそうです。
そしてその弱った樹木を人が見ると、無意識にストレスを感じるという研究結果があります。 枝を切るということは、同時に根っこも弱らせ、人も弱らせているということなのですが、その枝の切り方にもポイントがあるそうです。
樹木の倒木問題
枝の「つけね」部分ではなく、枝の途中で切ってしまうと、腐朽菌が入りやすく、樹木が病気になったり弱ったりしてしまうのです。近頃だと、日野市の「大きな樹木の枝が落ちてきて人が下敷きになってしまった」という死亡事故があり、お悔やみ申し上げます。
そもそもの過去における業者の剪定の仕方はあっていたのか?を検証しなければなりません。
2025/4/30の記事によると、全国での倒木、枝の落下による人的、物的被害は、2021年4月~24年11月までに、計1732件あったそうです。樹木に近づいて直接、状態を確認する定期点検を行っている自治体は、公園で40%、道路で43%だそうで、人手不足や予算の不足が背景にあるとみられると。
「樹木は枝が折れて危険だから伐採する」
「樹木は倒木の危険があるから伐採する」
「樹木は枯れ葉が落ちてて危険だから枝を強剪定する」
この「危険」という言葉は、あたかも市民の皆さんの安全を思って言ってる言葉に聞こえますが、そもそも、この「危険」を招いたのは誰でしょうか?
樹木に対する価値があまりにも低く、予算がつかない、人件費もつかないような背景があるのではないでしょうか。行政の知識不足によって業者を監督できていない原因もあるのではないでしょうか。
■三鷹市を動かす!

私、石井れいこがこの1年で強く要望してきたことの一つ、三鷹市の樹木(街路樹)があまりにも無残な切られ方をしていること(強剪定)をやめてほしいという件で、とうとう三鷹市が少し動いたんです!
電線にかかってしまう樹木の枝葉は、電力会社さんが発注する業者によって剪定されます。
その剪定の仕方が酷い・・・。
何も考えず垂直に切った様子。
下連雀鷹の子児童公園の強剪定
電車子通りの強剪定
第三小学校の強剪定 樹木を労われない自治体は、市民に対しても労われません!
「緑と水の公園都市」と、うたっている三鷹市ですが、それは名ばかりで、実際は樹木に関して何も考えていないことが露呈されました。
が、一年後、
「街路樹剪定に、適切な樹形を考慮して」と伝達されることに
緑と公園課は2025年今年、「電線管理者のみなさまへ」というチラシを作成し、業者関係者へお渡しする運びとなりました。
内容は、
「市民の樹木に対する関心が高まってきており、街なか樹木の剪定についても多くの意見が寄せられています。~ 剪定する場合、適切な樹形を考慮するとともに、極端な強剪定は避けるよう、何卒よろしくお願い申し上げます」
と記載されました!!(逆になぜ今まで言ってなかったの⁉)
更に、「三鷹市緑と水の基本計画2027」にも「樹冠」という単語が入りました。
え?なにそれ?って思うかもしれませんが、「樹冠被覆率」といって、諸外国のように高い樹木の枝葉によって、路面に広い日陰をつくり、アスファルトが熱を吸収しすぎないように、ヒートアイランド現象を和らげる取り組みを三鷹市もするべきだ!と要望してきました。
「樹冠被覆率」という単語全ては入らなかったものの「樹冠」(樹木の上部で葉が茂っている部分)への意識がもたれるようになりました。
渋谷区表参道:高い樹木の枝葉によって、路面に広い日陰がつくられています 三鷹市が言ってることとやってることが同じになるように引き続き頑張ります!
熱血お母さん100%の 石井れいこ と一緒に頑張ろう!
■人が集う樹木のカタチ

2025/3月「自然再生技術研修会」の講習と観察実習を受講してきました。
国営昭和記念公園を歩きながら樹木同士の間隔や、樹形、日本庭園と他のエリアの剪定の違いなどの比較、貴重な剪定技術をどう残していくか、重要な問題です。
公園の樹木が切り株になってしまっても、そこからまた枝が伸びてきて、大切に育てている管理に関して、講師である山本紀久氏(株式会社 愛植物設計事務所会長)が褒めており、なんだか私まで嬉しくなりました。
観察の中では、刈り込まれた低木。枝だけの茶色い意味不明な形にされてる状態について、「日本はこうやってジャガイモのような見栄えにしてしまう」と仰っており、 ジャガイモにされた低木 植物全ての育て方、場所、見栄えを考えながら公園をつくらなければ、誰のための公園なのか分からなくなってしまうことを学ばせて頂くと共に、地域でも同じことが言えると思いました。
大変印象的だったことは、桜の木を見て、山本講師が、
「剪定されていない樹木はカッコイイ」
「カッコイイ樹木には人が集まるんだ」
と言って、ふと見ると、葉もない枝だけのカッコイイ樹木の下に、いろんな人たちが座っていました。

■樹木と共に

私も家族で公園に行ったとき、どの木の下にレジャーシートを敷くのかを無意識に悩みます。
先日も井の頭公園で「このあたりに座ったら気持ち良さそうだな」と、無意識にシートを敷いており、ふと山本講師の言葉を思い出しました。
どうしても座れない時など、体が拒否する時もあり、不思議に思っていたんですが、人は木を選んでいるんですね。
皆さんも是非今度、意識してみてください。
残念ながら今年の井の頭公園の池のほうの桜の枝はショックでした。
無残に強剪定されており、残りの部分で必死に咲く花たちが痛々しかったですが、大勢の方々がお花見でピクニックや飲み会をされており、それはそれで、皆さん楽しそうでなによりでした。
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2025年5月5日発行 / 石井れいこ & PEACE SCRUM