【月刊】8月号「小学生にも知ってほしい『マイノリティ』について」

↑写真:三鷹駅南口デッキにてれいわ新選組 木村英子参議院議員と街宣前のツーショット
こんにちは!
今月の主なトピックは「障害」についてです。
■小学生にも知ってほしい「マイノリティ」について
れいわ新選組といったら、まず何を思い浮かべますか?
「山本太郎?」「ピンク色がイメージカラー?」「突拍子もない?」「一番平和に近い政党?」「経済対策が有名?」etc.
いろいろなお声を頂くことがありますが、まず結党当初を振り返ってみましょう。それは2019年、山本太郎が一人で立ち上げた政党が、「れいわ新選組」。
■「れいわ」について

- 新元号「令和」に合わせて命名。
- 新しい時代にふさわしい政治を、自分たちでつくっていくという意思を示すため。
- 政治に無関心にならざるを得なかった人々、取り残された人々に「一緒に変えていこう」という呼びかけ。
■「新選組」について
- 幕末の新撰組のように、時の権力に対して強い意思で挑んだ姿勢に敬意。
- 新選組は、武力での行動など賛否はあるが、現状を変えようという熱い志を持っていた。
- 「正しいことを貫こうとした集団」になぞらえ、自分たちも「既得権や腐敗した体制に立ち向かう」という意味を込めた。
■全体として
- 「令和の時代に、新しい勢力が立ち上がる」というメッセージ性。
- 既存の政党や政治家の枠ではなく、「市民が主役となる政治」を掲げるための象徴的なネーミング。
山本太郎代表は、名前のインパクトについても意識しており、「人々の記憶に残る名前が必要だった」とも述べている。つまり、政治に関心を持たなかった人にも届くように、わかりやすく、意味があり、注目されやすい名前を選んだということです。
ちなみに、幕末の新「撰」組とは「選」の字が違く、れいわ新選組は「選ぶ」という字が使われております。
「新しく選ぶ」そういった思いも込められています。
憲政史上初!の国会議員誕生

2019年7月、先日のような参議院選挙が日本で行われた。
山本太郎代表は、個人得票数でれいわの中で最も多かったにもかかわらず、落選。しかし多くの人々が彼の戦略に、感服した。
なぜならば、舩後靖彦氏は、難病と指定される筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者、人工呼吸器を装着し続けている。木村英子氏は、体のほとんどを動かすことができない重度障害があり、大型の車いすユーザーである。
この2人を名簿順位 特定枠1位と2位にし、山本自身は3位とし落選した。
「政治を自己犠牲で再定義した挑戦者」
【山本太郎代表の戦略と思い】
- 本当に必要とされる人が、政治の場に立つべき。
- 社会の中で最も分断され、排除されてきた人こそが、政治の場に立つことで社会のあり方を根本から変えられる。だからこそ、2人を特定枠で最上位にした。
- 自分が当選することが目的ではない。
- 私が国会に行くことよりも、誰を国会に送り込むかが大切だった。今まで排除されてきた当事者を、政治の中心に置くことが新しい政治の始まりになる。
- 僕の票で2人を押し上げる覚悟で。
- たとえ自分が落ちてもいい。僕の知名度で得票を集め、その票を使って、2人を当選させるためにこの戦いをしている。
【結果】
- れいわ新選組は比例で約228万票(4.6%)を獲得。
- この票により、特定枠の舩後氏と木村氏が当選。
- 山本氏は個人得票数でれいわの中で最も多かったにもかかわらず、3位だったため当選できず。
- しかし本人は、「予定通り。成功だ」と語った。
【その後の影響】
- 舩後氏・木村氏が当選したことで、重度障害のある国会議員が初めて誕生。
- 国会はバリアフリー化が進み、障害者議員のための設備変更や通訳制度などが整備された。
よって、れいわ新選組の一番初めの国会議員は難病ALS患者の舩後靖彦氏、重度障害の木村英子氏の2人だったのです。ですから、「れいわ新選組」と言ったら、障害の当事者を国会に真っ先に送り込んだ日本の政党政治の中でも異例な政党。痛みのある人に光を当てる政治の開拓者たちなのです。
■想定内の配慮体制を
障害のある人たちも含まれる、「マイノリティ」とは?
以下、三重県のホームページにあった出口 真紀子 先生(上智大学外国語学部教授)の記事から。

↑記事「マジョリティ側の『特権』を可視化し、教育現場で生かすには」より
マイノリティとは、社会の中で少数派となる人々のことを指します。単に数的な少数派だけでなく、社会的な力関係において、不利な立場に置かれている人々や、差別や偏見の対象となりやすい人々も含まれます。レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、高齢者。「子ども」も社会的な力関係において不利な立場におかれているのでマイノリティ。
「マイノリティ」の反対に「マジョリティ」という言葉があります。今までの政治の世界は、「マジョリティ」の意見が強く出ておりました。
「難病」や「障害者」というのは、「自分たちとは関係のない生き物」という表現をした方に私は出会ったことがありました。しかし、私たちは一分一秒先だって、今の状態のままであるという保障はされておりません。難病になるかもしれないし、事故に遭うかもしれない。では、そういう人になってしまったら「お終い」なのか?いや、違う。
どんな状態であったとしても「想定内」にしておく社会をつくることが、私たち人間に求められてることではないかと思います。
「防災」というものも同じですよね。どんな災害があろうとも想定内の準備を進めることが求められています。地震があれば、津波の危険性がある、トイレが使えなくなる、原発の冷却ができなくなるなど。
財源はある!しかし当事者の声が強くなければ動かないのが今の国会。れいわ新選組は変わり者と思われても、現在も苦しむ人、そしてあなたの未来の安心を勝ち取るために、当事者を国会に送り込んだのです。
■私たちの特権を知る
私たちって、「特権」を持ってるんですよね。
「特権」=「あるマジョリティ側の社会集団に属していることで、労なくして得ることのできる優位性、その中には権力も含まれる」
例えば、「日本人、肌の色が黄色人種の色」ということで日常生活において肩身の狭い思いをしていないという「特権」がある。異性愛者は法律婚ができる「特権」や、「結婚する」と言ったらかなりの確率で周囲から祝福してもらえる「特権」があります。
差別されている人たちのことを知ることはもちろんですが、まずは、私たちの特権を知ることから始めてみませんか?
いつも多数派の中にいる安心感。そこから抜け出すことなど考えられない!強い心の支えになっている、という気持ちは痛いほど分かります。
しかし、自分の特権の陰には、苦しむ人がいる。自分からわざわざマイノリティになろうと思ってなった人などいない。明日は我が身。なぜなら自分たちはずーっと安心であるなどという保障がないからです。ですから、少数派を排除すると、未来の自分の可能性をも削ってしまうことに繋がる。
ボランティア仲間とこの話をしていた時に、その方が言っていた一言。「なぜ、あの人のせいで自分が報われないという気持ちになるのでしょうね?一緒に上を目指そうという気持ちになれないのか?なぜ、誰かを下げて自分は上にいようとするのか?一緒に上がればいいだけの話なのに」。私も本当にそう思います。
誰かを下げて、自分が安心を勝ち取るという社会ではいつか自分が下げられてしまうリスクを背負う。皆さんのリスクを減らすために、是非れいわを応援してもらいたい。
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2025年8月発行 / 石井れいこ & PEACE SCRUM