【隔週刊】「「鬼滅の刃」と私たち」「人が鬼になる時」他 2025/8/20

写真:左から・元ユネスコ国連職員/元大学教授/元れいわ新選組 前参議院兵庫選挙区候補者 米村明美さんと石井れいこ
■「鬼滅の刃」と私たち
今、劇場版「鬼滅の刃」無限城編 』第一章 猗窩座再来』が上映中でもある「キメツ」と呼ばれている子どもたちにも大人気の漫画「鬼滅の刃」(きめつのやいば)を皆さんはご存知でしょうか。※殺し合いを美化したいわけではない
人を食べる鬼を退治するために、鬼殺隊(きさつたい)という訓練をしてきたチームが自らの命をかけて鬼と戦うストーリーです。
鬼は、太陽光を浴びると消滅してしまうので、夜になると人里に現れて人を襲う。鬼殺隊は全ての鬼のせん滅(やっつけること)を仕事とするが、戦えるチャンスも夜に限られている。
猗窩座(あかざ)という鬼と、炭次郎(たんじろう)という主人公が戦った時の場面を紹介。※以下、少しネタバレすみません!
日の出の時間が迫ってき、焦って森の暗闇へ逃げた猗窩座に対し、「逃げるな卑怯者!」と叫ぶ炭次郎。
なぜならば、生身の人間である鬼殺隊は「いつだって鬼に有利な夜の闇の中だけで戦っている」。昼間は訓練だってしてる。鬼のように傷だって簡単には塞がらない。再生もしない。そんな絶望的とも思える戦いを諦めずに必死に命をかけて戦っている。だから日の出から逃げるな!と。
それは、なぜ?
それは、安心した暮らしを目指しているから。鬼に食べられる恐怖や、家族や仲間を鬼によって失う恐怖がある生活では、生きた心地がしないからではないでしょうか。
私はこの現代社会と重なるものを感じたのです。
「鬼」=自民党/それに紐づいた大企業/資本家/アメリカ等
「鬼に有利な夜の闇」=偏った法律や制度などのルール
「人」=集まって声をあげなければ抗えない弱い立場
鬼は、わざわざ自分たちが負けるような状況を作らない。
そんなルールも作らない。いつでも鬼たちにとって有利な状況で戦わなければ意味がない。それをまざまざと感じさせられています。
自民党が長年、作り上げてきたこの社会。選挙に関しても、お金を持っている人が出馬しやすい構造になっているが変えようという動きにはならない。国政の比例代表の候補者になるためには、立候補料のような形のお金「供託金」は600万円。これは必ず用意しなければならない。更に結果的に、得票が少ないと没収され、国庫に入れられてしまう。逆に参院選の選挙区では、有効投票総数を改選数で割った数の8分の1以上を獲得すれば返還されるが、一瞬で失うかもしれない600万円を出すというのは、なかなかのハードルですよね。例えば供託金額を下げるとか、推薦名簿を集めるとか、違う方法で選挙に挑戦できるようにするなどの要求は、私たちが要望していかないと実現はできない。
障害者の件も同じ。マジョリティ(多数派)側の人たちが多い国会。バリアフリーを進めてほしいということをマジョリティ側は率先してやってきたわけではなく、マイノリティ(少数派)側のほうからお願いをし続けてきました。
テレビに出て政策を1人でも多くの人に伝えたいが、テレビ番組制作にお金を出すスポンサーは大企業なんですよね。
ということは、大企業のマイナスになるような政党はテレビには出したくないのが本音ではないでしょうか。
鬼は国策、失政の犠牲者、死者も出してきている。過去には(今のJR)国鉄分割民営化では、約200人の自殺者を出しているとも言われている。サリドマイド薬害事件では販売停止をすぐにせず約200人の奇形などの被害が出た。
それは突然「鬼に襲われた」ことと同じように感じないだろうか。
誰にとって有利になっている社会なのか?
今の政治を見ると分かるが、大企業を守り、中小零細企業を切り捨てる。そこには長年の大企業との癒着があるのではないか?お金の流れによって政治が動いているのではないか?と疑われても仕方がない背景が以下のようにある。
総務省が2024年末公表した政治資金収支報告書によると、2023年に企業や業界団体が自民党に行った献金総額は、24億37万円だった。企業の最高額はトヨタ自動車と、十倉雅和経団連会長の出身企業、住友化学の 5,000万円。
世の中、「お金」である。お金が全て。お金のために。お金で人を動かす。お金で亡くなる。
「法律で許されているから全く問題がない」
のであろう。ならば、鬼に襲われても良いのか?
「ダークサイドに堕ちる(スターウォーズ)」で良いのか?
■人が鬼になる時
私は「絶対的な正義」という立場からこれを書いていない。なぜなら、鬼側の気持ちが痛いほど分かるから。
みんな嘘をつき、意地悪をし、イジメ、排除、孤独、裏切られる人生を味わえば、既にどん底なんだから、抗ったって意味がない。自らを守り続けるためにはダークサイドに堕ちないと、自分が生きていけない。それが正義なんだと思い込ませる。どうせ汚い社会なんだから、キレイじゃなくていい。汚いまま、みんなで足を引っ張り合えばいいんだろう。
そんなふうに、社会から教わったように感じてます。
しかし、心の奥底で「つらい」と叫ぶ声が聞こえる。胸の痛みを感じている自分がいる。この声を無視すると死にたくなってしまう。生きるためにダークサイドに堕ちることを選ぶが、違う意味で自分を壊す。
どちらも自分を壊す道なのだから、違う道を選ばなければならない。生きるためには、もっともっと根本である、「鬼」や「鬼に有利な夜の闇」のほうを変えていかなければいけない。だから私は政治家を目指した。
まち中にいる子どもたちを見てほしい。
真っすぐ生きようとしてる。ダークサイドに堕ちてない。
これが本来の皆さんの本心であるし、守り続けるべき心なんだと思う。もしもそれが壊される時があるならば、それはあなたの「人権」が壊されている証拠なのです。
大人によって心を壊されてきて、ダークサイドに堕ちてきたのかもしれない。しかし、これ以上自分を壊さないでほしいと本当に思う。それは偉そうに上から目線で言ってるのではなく、私も同じ弱い人間だから、一緒に頑張り続ける仲間になりたいと、いつでもそう思っています。
資本家にとっての有利な環境
鬼の猗窩座は言う。
「お前も鬼にならないか?」
今までの人生経験や会社に勤めていて、その声が聞こえたことが何度あるだろうか?「ある程度の悪いことには目をつむらなければならない」、「大人になれ」、「誰にも言うな」
など、ダークサイドに片足を入れていく。私たちは誰かに雇われなければ生きていけない「労働者」であったり、中小零細企業に関しても法律によって苦しむ。だから、「そちら側の人間になれば楽だぞ」と。私たちは自分たちの人権を削りながら、生きながらえる構造に置かれていく。
炭次郎のセリフ「煉獄(れんごく)さんの方がずっと凄いんだ!!
強いんだ!!
煉獄さんは負けてない!!
誰も死なせなかった!!
戦い抜いた!!守り抜いた!!
おまえ(猗窩座)の負けだ!!
煉獄さんの勝ちだ!!」と。
「誰かが死んだとしても日本を守り抜かなければならない!」という考え方の政党もある。一見聞こえはいいが、それは、鬼を認め、加担し、人を差し出すことだと思う。
しかし、無謀に見えても、鬼に抗い、
「この国に生きる人を守るために経済を立て直す!財源はある!まずは消費税廃止!ないところから税金取るな!こんな死にたくなるような社会をやめたいんだ!」それが正義だと言う政党がある。それが、れいわ新選組なのです。皆さんと戦争に向かわない外交と、国内経済を立て直す。
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2025年8月20日発行 / 石井れいこ & PEACE SCRUM