お知らせ / 議会報告2023/10/07

9月の議会報告 一般質問「障がいのある方の経済活動について」

9月の議会報告 一般質問「障がいのある方の経済活動について」

三鷹市議会HP 石井れいこ 一般質問録画動画
https://mitaka-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=1295

テーマは「誰も排除されないフルインクルーシブ社会の実現へ」

一つ目の質問は、とある視覚障害の方からのご相談から質問させていただきました。
視覚障害の方は目が見えないために、ガイドヘルパーを必要とされますが、そのヘルパーさんはどこにでも連れていってくれるわけではなく、行動にもルールがいろいろとあるのです。

認められない外出として、
1、営業活動等の経済活動に係る外出
2、通年かつ長期にわたる外出
3、社会通念上適当でない外出

通勤は1にあたり、通学は2、ギャンブルや風俗等の社会モラルに反することに同行援護は3にあたるため利用できません。

今回は、1の、経済活動にガイドヘルパーを利用してはいけないという問題について。

この視覚障害の方は、自分でお店を出すことができました。しかし、いざ、書類を見てほしいとか、物の色をみてほしい、ボールペンがほしいといった時に、いちいちガイドさんから「それは経済活動なのかどうか」を問われるそうです。
仕事にガイドさんを利用してはいけないことは重々承知だが、ふと色が気になっても、家で使う物を買いたいだけでも、何をするにも「経済活動かどうか」質問攻めにあわれ、大変苦しまれてご相談してくださいました。

現在は事業所との話し合いで「質問攻めにはしない」というご理解をいただいたそうですが、そもそも、なぜ障がいのある人が自ら働きにくい社会なのだ??という点がおかしいですよね。

そのため、国は2020年10月から「雇用施策との連携による重度障害者等就労支援特別事業」を開始し、これでようやく経済活動でもガイドさんに頼むことができるようになりました。

が、

が、

が、これは、地域の自治体がこの制度を導入しなければ利用ができないという壁にぶち当たりました。


これは、障がいのある者が働きたいと求めているにもかかわらず、それを無視して言い訳をつけて、障がいのない人と同じように働けるようにしない「合理的配慮を拒否すること」は、自治体からの「差別」なんです。緊急事態なんです。

障がい者だから、何もできなくて仕方ないよね!とか、
障がい者だから、何もしなくていいよ!とか、
障がい者だから、後回しでもいいよね!とか、云々かんぬん。。。
そうやって、言わなくても、そう受け取れてしまうんです。

なぜ、勝手に決める???
なぜ障がいのある人の意見は配慮されない???
障がいのある人が障がいのない人と同じように生活、活動できることは、誰にとってマイナスですか?
こんなんじゃ、障がいを持つことが怖くなる社会じゃないですか。
老いることだって怖くなるじゃないですか。
まるで足手まといみたいな、費用がかかるみたいな扱い。
その考えは違いますよ。

そんな社会だから死にたくなるんですよ。

だから、排除をするという考え方は、最後は自分自身の首を絞めるんです。

ですから、誰もがいずれ障がいをもつかもしれない。
誰もが新しいジャンルの障がい者として括られるかもしれない。

いつどんな状況になるか分からないのだから、皆同じなんです。
差別されることが嫌だからとマウントの上位を目指すことではなく、上位の者にヘーコラするのでもなく、もう、「今の経済を回すことに不利だと思われるものは、排除される」という状況を変えなければ、皆の安心には繋がりません。

三鷹市は今すぐ経済活動が可能になる制度を取り入れるべきです。